【オフィス移転事例】固定席からＡＢＷへ。８００坪から４００坪へ移転した事例

今回は、在宅勤務の定着により、オフィスの面積を半分に削減、さらに固定席からＡＢＷ（フリーアドレス）のレイアウトに移行した事例のご紹介です。「コロナ禍で出社率が減り、余剰スペースが生まれてしまっている。オフィス面積を削減したいものの、どれくらい削減したら良いのだろうか」とお悩みの企業様も是非参考にしてください。

２０２１年５月にオフィスを移転されたバリューコマース株式会社の大川様と加藤様にご協力頂き、ご移転の経緯や、新しいオフィスのレイアウトについて教えて頂きました。

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会社名：バリューコマース株式会社
所在地：東京都千代田区紀尾井町1-３　東京ガーデンテラス紀尾井町　紀尾井タワー２１階
事業内容：マーケテイングソリューションズ事業（アフィリエイト）
ＥＣソリューションズ事業（ストアマッチ、ストアーズ・アールエイト、B-Space）
ＵＲＬ：https://www.valuecommerce.ne.jp/
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今回のご移転の経緯を教えてください。

移転の要因は大きく３つありました。１つ目は、子会社化のダイナテック株式会社とオフィス統合を検討していたこと。２つ目はコロナ禍でリモートワークが定着したこと。そして３つ目がヤフーのオフィスに空室が発生したことです。

移転前、バリューコマースでは４００坪のビルを２フロア、合計８００坪のオフィスを使用していました。移転後は、ヤフーが使用していたオフィスのうち、約４００坪を転借しています。

リモートワークについて、社内の反応はいかがでしょうか。

「やってみたらいけるね」というのが大方の感想でした。第１回目の緊急事態宣言では、全社員が在宅勤務となりました。働き方改革の推進もあり、各種社内制度を整えていましたので、スムーズに移行できたと思います。

ただ、家にある家具で長時間作業をするのはツライという声も多く、２０２１年５月の移転の際、旧オフィスのイスやモニターは社員に譲渡しました。

新しいオフィスについて教えてください。

レイアウトの考え方は「ABW」です。以前のオフィスは１人１席の固定席でしたが、新しいオフィスはフリーアドレスで、全員分の席数はありません。コロナが落ち着いても出社率が１００％まで戻ることは想定していないためです。

オフィスエリアは、管理部門、ＷＥＢ会議用ブース、ソロワーク用ブース、昇降デスク、傾斜デスク、ファミレスブース、リフレッシュのエリアに分かれています。作業する内容に合わせて席を移動する使い方を想定しています。

当初は、執務エリアの機能のみで、２００坪程度に縮小するという案もありましたが、圧迫感が出てしまうのではないかと考え、営業や、技術にとって最適なオフィスを考えました。

ギャラリー

個人用ロッカーを設置しないという運用について教えてください。

以前のオフィスは固定席でしたので、フリーアドレスにするには個人用ロッカーを設置するのが一般的です。ですが、３００名分のロッカーを設置するとかなりの面積が必要になります。そこで、本当に必要なものを考え、個人用ロッカーを設置しないことに決めました。

個人用ロッカーを設置しないことで、いろいろなメリットが生まれました。まず、個人の荷物が無くなりましたので、引越し時のダンボールを削減することができました。また、ダンボールが減ったことで引越しにかかる作業日数も短期間で実施することができました。資源を削減できるので環境にも良いですよね。

社員の皆様の反応はいかがでしょうか。

おおむね反応は良いと思います。ただ、まだ一度も出社していないメンバーもいるようで、全員の感想は聞けていません（笑）

オフィスのご紹介インタビューは以上となります。ご協力ありがとうございました。

編集より

周囲には高層ビルが少なく、眺望が素晴らしい素敵なオフィスでした。什器はコクヨさんの製品で揃えられており、まるでショールームのような空間でした。コロナ禍で在宅勤務が推奨されており、取材当日もオフィスに出社されていたのは数名の方でした。出社されているほとんどの方がＷＥＢ会議用ブースを利用されているのが印象的でした。

コロナ禍で営業スタイルも変わり、ＷＥＢ会議が中心になっているそうです。今回の取材で一番衝撃的だったのは”個人ロッカーを設置していない”ということです。３００名用の個人ロッカーだと、６名用のローキャビネットが５０台分必要になるので、設置しないといかなり場所を削減できますね。当社も１２月に移転を控え、移転後はフリーアドレスになるので、私も机にある扇風機やらマグカップ、コースターなどの私物を片付けようと思います。