【オフィス移転事例】75年の伝統と革新を礎に、老舗マーケティング企業が挑む新たな未来

株式会社東京ニュースは、マーケティングコミュニケーションの分野で多くの実績を持つ企業です。1950年の創業以来、専門知識が必要な紙媒体のクリエイティブを中心に、「お客様の伝えたい想いを、最適な方法で、魅力的な形に仕上げて提供する」ことに注力してきました。2022年には、社会や市場環境の変化に対応するために新たなビジョン「想いで世界をつなげる」を掲げ、従来の価値観を進化させながら、事業拡大や社内改革など新しい挑戦をスタートしました。
今回、株式会社東京ニュースは採用活動の強化と社内の連携向上を目的に、新オフィスへの移転を実施しました。新オフィスは、これまでのオフィスとは一線を画したデザイン性と機能性を追求しており、家具や内装に一からこだわり抜いて設計されました。特に、社員が快適に働けるレイアウトや、集中力を高めるための個別ブースなど、細部にまで配慮された設計が特徴です。新しい環境のもと、同社はこれからも「想いをつなげる」存在として、さらなる進化を目指していきます。
今回の移転は、会社にとって大きな転換点となる決断でした。長期的なビジョンを見据え、会社が目指す方向性に合致するオフィスを妥協せずに選んだという同社。どのような背景があり、どのように移転が新たなステップとなったのか、そして目指す未来に向けたオフィスのこだわりについて、代表取締役社長の田村 寿康様にお話を伺いました。
- 部門が異なるフロアに分かれていて、社員同士のコミュニケーションが取りづらい
- オフィスが5フロアに分散しており、スペースの無駄や効率の悪さが課題
- 小規模な会議スペースが足りず、会議や打ち合わせがスムーズに進められない
- 社員同士が気軽にコミュニケーションを取れる環境が生まれ、社内の一体感が向上した
- 1フロアに集約することで、無駄を省き、固定費の削減を実現した
- 小規模な会議室や個別ブースを新設し、会議や作業がスムーズに進められる環境が整った
社員の働きやすさと企業成長を両立する移転プロジェクトに

――今回のオフィス移転を考えられたきっかけ・目的を教えてください。
田村さん:今回のオフィス移転を検討したきっかけは、大きく分けて3つあります。まず1つ目は、社内連携の強化を目的として、全社員が1フロアで働ける環境を整えたかったことです。これまでは部門ごとにフロアが分かれており、コミュニケーションが取りづらい状況が課題となっていました。
2つ目は、固定費の圧縮です。以前のオフィスでは5フロアを借りており、共用部の設備が重複していたため、家賃負担が大きくなっていました。この問題を解決し、スペースをより効率的に活用できる環境を構築する必要がありました。
3つ目は、採用力の向上です。以前から、エントランスやオフィス全体のデザインが求職者の方々に与える印象を改善したいと考えていました。新しいオフィスでは、会社の魅力や価値観を効果的に伝えられる空間を作り上げることで、求職者の方々に「ここで働きたい」と思ってもらえることを目指しました。
――今回のオフィス移転を担当したメンバーについて教えてください。
田村さん:物件選びの段階では私が中心となり、方向性や条件を決めました。その後、契約や内装デザイン、家具の選定などに関しては、私と管理部門の役員が協力して進め、具体的な計画を形にしていきました。
さらに、各部門での引越し準備や備品管理については、各部長と部門から選出されたメンバーで構成されたプロジェクトチームが担当しました。それぞれの役割分担を明確にすることで、全体的にスムーズに進めることができました。プロジェクトチームの活躍もあり、全員が納得できる形で移転を完了させることができたと感じています。
――オフィス移転の前に抱えていた課題はどのような点でしょうか。
田村さん:まず、会議室の構造上の問題で、会議中の声が執務室に漏れてしまうことが頻繁に発生していました。オンライン会議を行う際も小規模なミーティングスペースが不足しており、大きな会議室を使う必要がある状況でした。さらに、会議室が地下に配置されており、空気がこもりやすく快適な環境とは言えない状態でした。
また、フロアが複数に分かれていたことも課題の一つでした。部門ごとに異なるフロアで業務を行っていたため、部門間のコミュニケーションが円滑に進まず、社内連携を妨げる要因になっていたのです。全社員が1つのフロアで働ける環境を整えることで、情報共有を円滑化し、チームの結束力を高めることを目指しました。
こうした課題を解消し、より働きやすい職場環境を実現するために、今回のオフィス移転を実行しました。
――そのような課題は解決されましたでしょうか。
田村さん:今回のオフィス移転により、移転前に抱えていた課題はほとんど解消されたと感じています。以前は、コミュニケーションも基本的に内線で行うことが多かったのですが、現在は1フロアで働けるようになり、気軽に声を掛け合える環境が整いました。その結果、ちょっとした相談や情報共有がスムーズに行えるようになり、社内の一体感も高まっています。
また、会議室の課題も解消され、さらに個別ブースを新たに設置したことで、より多様な形式でミーティングが行いやすい環境が整いました。これにより、社員同士の意見交換やチームでの議論がこれまで以上に活発化していると感じています。

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エントランスで魅了する、細部にまでこだわったデザイン

――移転する際の物件選定で、重視されたポイントについてお聞かせください。
田村さん:物件選定では、いくつかのポイントを軸に検討を進めました。最も重視したのは、これまでもお話しした通り、社内連携を強化するための1フロア環境の実現です。
次に、アクセスの良さも欠かせない要素でした。前オフィスは神田に位置していたので非常に交通の便が良く、通勤や営業活動にも便利でした。そのため、新しい物件も利便性を維持できる立地を選ぶことを重視しました。
さらに、賃料については、前オフィスと同程度、もしくはそれ以下を条件としました。コストを抑えつつも、利便性と環境を両立させることを目指し、最終的に現在の物件が条件に最も適していると判断しました。
――現在のオフィスでこだわったポイントはどこですか。
田村さん:まずエントランスのデザインです。これまでのオフィスとは全く違う印象を目指し、パーテーションの色や床材、家具に至るまで細部にこだわりました。特に窓が大きく開放感のある物件だったため、その特徴を最大限活かすために、会議室の壁をガラス張りにしたり、窓際にカウンターを設置したりすることで、明るく開放的な空間を演出しています。
また、オンライン会議が増えたことを受け、個室ブースを2つ導入しました。これにより、周囲を気にせず集中して会議に臨めるようになり、業務効率が大幅に向上しました。社員からも使いやすいと好評です。
さらに、執務室内のレイアウトにもこだわりました。社内連携を強化するため、各部門の配置を工夫し、営業と制作が密に連携できるようにすると同時に、他部門ともコミュニケーションが取りやすい動線を意識しました。代表の席についても、社長室を設けず全体を見渡せるよう中央に配置し、社員との距離感を縮める工夫をしています。


――あらためて、当社の対応についてご感想をお聞かせください。
田村さん:最初は居抜きオフィスを検討しており、WEB検索で上位に表示された居抜きオフィス検索サイト『vivit』を通じて貴社とご縁がありました。
問い合わせに迅速に対応していただき、私たちの要望を丁寧にヒアリングしてくださる姿勢と、その熱意に非常に好感を持ちました。正直なところ、最初の段階ではなかなか理想に合う物件が見つからなかったのですが、担当の松原さんは諦めることなく、多様な物件を積極的に提案してくださいました。そして、最終的に期待以上の完璧なオフィス物件を見つけていただけたときは、本当に感動しました。
松原さんは単に物件を紹介するだけでなく、私たちの課題を深く理解し、最適な選択肢を見つけるために尽力してくださいました。その結果、私たちが理想とする環境で新たなスタートを切ることができ、貴社にお願いして本当に良かったと感じています。
――オフィス移転後の社内外からの反応はいかがでしたか。
田村さん:以前のオフィスで抱えていた物理的な課題が解消され、部門間の距離が心理的にも近くなり、自然なコミュニケーションが生まれるようになりました。以前はフロアが分かれており、内線やメールを介してやり取りする必要があり、直接顔を合わせる機会も限られていたため、迅速な意思疎通が難しい場面も少なくありませんでした。
しかし、移転後は同じフロアで働ける環境になったことで、ちょっとした声かけや偶然の対話が自然に生まれ、新しい発見やアイデアが生まれる瞬間が増えました。このような変化が、社内の議論をより活性化させ、会社全体の課題解決力やチームの結束力を高めていると実感しています。
会議室の環境改善についても社員からは好評です。以前は地下にあった会議室が暗く閉塞感があったのに対し、新しいオフィスでは大きな窓から光が差し込み、開放的な空間が作り出されています。その影響で、会議が以前より活発になったとの声も多く上がっています。
社外からは、エントランスを訪れた方々に驚かれることがしばしばあります。『すごくおしゃれですね!』『前のオフィスと印象が変わりましたね!』など、良い意味でイメージが変わったと言っていただけることが増えました。こうした反応からも、今回の移転がさまざまな面でプラスになっていることを実感しています。
創業75周年、歴史と変革が融合する次のステージに向けて

――会社として今後取り組んでいきたい事はありますか。
田村さん:まず、社内連携の強化を通じて生産性を向上させることです。営業と制作が部門を超えてアイデアを出し合い、業務効率を高めるとともに、新しいスキルを磨きながら、より高い価値をお客様に提供できるような体制づくりを目指しています。
次に、ブランディングの刷新にも力を入れていきます。老舗企業としての歴史や実績は大切にしつつ、時代に合わせた変革を積極的に進めることで、より魅力的な企業へと生まれ変わることを目指しています。
そして、採用活動の強化です。特にセールスメンバーを中心に新たな人材を積極的に迎え入れることで、組織全体の活力を高めたいと考えています。新しい仲間が加わることで、新しい視点や発想が生まれ、さらに成長の機会が広がると期待しています。これらの取り組みを通じて、さらなる成長と進化を遂げたいと考えています。
私たち株式会社東京ニュースは、2025年で創業75周年を迎えます。これまで一貫してお客様のマーケティングコミュニケーションに向き合い続けてきた私たちは、社会や市場環境の変化に対応するために、2022年に新ビジョン「想いで世界をつなげる」を掲げて、新たな一歩を踏み出しました。
新聞広告製版業からスタートした当社は、時代の流れに対応してデザイン・印刷と事業領域を拡大しながら、専門知識が必要な紙媒体のクリエイティブを中心に事業展開してきました。近年はSNS・動画・3DCGのようなデジタル領域に加えて、PR・ブランディングなどの企画提案も手掛けています。また、人気コンテンツを活用したIPグッズの企画・製造・販売や、自社ブランドの商品開発にも取り組み始めました。
事業の拡大だけでなく社内改革も猛スピードで進めていて、各自の好奇心を活かした能力開発や「楽しんで挑戦する」というカルチャーや、スーパーフレックス/リモートワーク/ワーケーション/複業など先進的で自立した働き方も推奨しています。
今回の移転をきっかけにさらに生まれ変わっていく当社で、様々なことに一緒にチャレンジしてみたいという方は、ぜひ一度遊びにお越しください。お会いできるのを楽しみにしています。
――最後にオフィス移転を考えている方にアドバイスがあればお願いいたします。
田村さん:オフィス移転は、会社にとって大きな転換点となる重要なイベントだと思います。そのため、物件選びにおいては妥協せず、会社が目指す方向性やビジョンにマッチするものを選ぶことが大切です。移転後のオフィスがただの作業空間ではなく、社員にとって誇れる場であり、会社の成長を支える基盤となるような物件を慎重に見極めていただきたいです。
また、内装やレイアウト、家具の選定といった細部にも意味を持たせることで、オフィス全体に一貫性と魅力が生まれます。例えば、デザインや機能が社員の働き方にどう影響を与えるかを考えながら進めることで、移転後の満足度が大きく変わるはずです。
スリースターさんのようなパートナー企業がいれば、物件選びから設計まで、こちらの要望に根気強く対応してくださるので、心強い存在になると思います。信頼できるパートナーと共に、納得のいくオフィス作りを進めていただければと思います。
――貴重なお話をありがとうございました!
※掲載内容は取材当時のものです。
お客様プロフィール
- 所在地:東京都文京区本郷1-11-6 東接本郷ビル6階
- URL:https://www.tnews.co.jp
- 業種:広告制作/ブランディング/商品開発
- 従業員数:40名
- 種別:事務所
- 坪数:105.30坪