水戸電子工業株式会社は、茨城県水戸市で創立され、現在はハポイングループの一員として、東京都千代田区に本社を構える企業です。車載用はんだ付け装置、半導体産業、真空成膜装置の開発および製造を手がけ、最先端技術と最適なソリューションを提供することを事業方針としています。

今回、同社は企業の成長と事業展開のために重要な決断を下しました。今回のオフィス移転は、単なる場所の変更ではなく、会社の将来に向けた戦略的な一歩として位置づけられています。新たな拠点となる東京都千代田区岩本町は、東京駅からのアクセスが良好であり、国内外のお客様やビジネスパートナーとの交流がよりスムーズに行える立地条件を備えています。

この記事では、移転の背景、新オフィスの魅力、そして今後の展望について、担当者である水戸部様に伺います。

ビジネス展開と人材育成の基盤を強化することを目的としたオフィスづくり

――今回のオフィス移転を考えられたきっかけ・目的を教えてください。

水戸部さん：弊社の今回のオフィス移転は、いくつかの重要な目的を達成するために計画されました。まず、橋本駅近くにあったショールームと日本橋に位置する事務所を統合することで、効率化とコミュニケーションの向上を図りました。特に、半導体装置の展示に関しては、空港からのアクセスが良好な都内のロケーションにショールームを設置する必要性が高まっていました。

また、当社は採用強化による組織拡大を計画しており、そのためにも広く快適なオフィス環境が求められていました。元々の移転計画ではショールームの設置が主要な目的でしたが、経営戦略の見直しにより、本社がある中国にショールームを設置することに方針変更しました。それでも、現在の事務所スペースの手狭さと、今後の採用計画を考慮すると、移転自体は必要不可欠であると判断しました。

このように、今回のオフィス移転は、ショールームの立地最適化と事務所スペースの拡張を通じて、弊社のビジネス展開と人材育成の基盤を強化することを目的としています。

――オフィス移転の前に抱えていた課題はどのような点でしょうか。

水戸部さん：オフィス移転前に抱えていた主な課題は、スペースの手狭さによる様々な問題でした。当社はレンタルオフィスを利用していたため、事業の成長に伴い従業員数が増加しても、それに対応できる十分なスペースが確保できていませんでした。このスペース不足は、作業効率の低下や社内コミュニケーションの制約、プライバシーの欠如など、業務に支障をきたす様々な問題を引き起こしていました。

これらの問題を解消するためには、より広いスペースを確保できる新たなオフィスへの移転が必要となりました。この移転を通じて、快適で効率的な職場環境を整え、社員の満足度と生産性の向上を図ることが目的です。

――そのような課題は解決されましたでしょうか。

水戸部さん：はい、移転によってこれらの課題は大きく解決されました。新しいオフィスは以前のレンタルオフィスと比べて広いスペースを確保できたため、従業員一人ひとりが快適に作業できる環境が整いました。

また、ミーティングスペースや打ち合わせ用の部屋も十分に用意されており、外部のお客様を迎える際の利便性も向上しました。これにより、社内コミュニケーションが活発になり、チームワークが向上したと感じています。さらに、広いオフィススペースによって、新たな採用や事業拡大の余地も生まれ、今後の成長に向けて大きな一歩を踏み出すことができました。

全体として、移転は私たちの働き方と事業運営にポジティブな影響をもたらし、多くの課題を解決することに成功しましたと感じています。

アクセス、コスト、スピードの三拍子揃った理想のオフィス移転

――移転する際の物件選定で、重視されたポイントについてお聞かせください。

水戸部さん：物件選定において、私たちが最も重視したポイントは、東京駅からのアクセスの良さと、初期コストの抑制でした。お客様の大半が海外の企業であり、東京駅や空港からのアクセスが良い場所にオフィスを構えることは、ビジネス運営上非常に重要な要素です。また、レンタルオフィスからの移転だったため、フルセットアップオフィス、つまり内装や家具が整った物件を選ぶことで、移転に伴う初期コストを最小限に抑えることを目指しました。

さらに、12月中旬に予定されていた本社代表とお客様の来日に間に合わせるため、スピーディーに移転を完了させる必要がありました。これらの条件を満たす物件選びには多くの検討と努力が必要でしたが、結果としてアクセスの良さ、コストの抑制、そして迅速な移転の実現という、私たちのニーズに合った最適なオフィスを見つけることができました。これらのポイントを重視したことで、ビジネスの成長と効率的な運営を支える環境を整えることができたと自負しています。

――現在のオフィスで気に入っているポイントはどこですか。

水戸部さん：現在のオフィスで特に気に入っているポイントは、フルセットアップの什器や打ち合わせスペースが整っていることです。受付から打ち合わせスペース、個人作業用のワークブースに至るまで、必要な設備がすべて揃っており、内装も選定された中で最もおしゃれで魅力的でした。また、最上階に位置しているため、眺望も素晴らしいです。

さらに、備え付けの机は一部取り外しが可能で、利用人数に合わせてスタイルを変更できる点も大変便利です。取り外した机を収納できる倉庫スペースもあり、空間の使い勝手が良いです。

また、男女別のトイレがあり、他の比較物件と比べても清潔感があり、リノベーションされた綺麗な環境が保たれている点も大きな魅力です。これらの点が、快適で効率的なオフィス環境を実現しており、私たちの業務にとって大きなサポートとなっています。

――あらためて、当社の対応についてご感想をお聞かせください。

水戸部さん：当社の対応については、大変満足しております。最初に内装付きオフィスを探していた際に、貴社の物件が上位に表示されたことからお問い合わせをさせていただきました。その後、迅速にお電話をいただき、物件のご紹介のお話があったことは、他社に比べてスピード感が早いと感じました。また、事務所まで伺うという丁寧な対応にも好印象を持ちました。

途中で方針が大きく変わった際にも、嫌な顔一つせず、一から提案していただいたことには、特に感謝しております。さらに、都内だけでなく青梅や八王子など様々なエリアの内見に同行していただいたことも、思い出深く感じています。ご案内前に一緒にお昼ご飯を食べに行ったことで、お互いに打ち解けて、よりスムーズにお話が進められたのも良かったです。

全体を通して、貴社の対応は非常に丁寧で迅速であり、私たちの要望に対して柔軟に対応していただけたことに大変感謝しております。ありがとうございました。

――オフィス移転後の社内からの反応はどうでしたか。

水戸部さん：オフィス移転後の社内からの反応は非常に良いものでした。特に水回りの綺麗さには皆が感激しており、以前見ていた古い物件と比較して、この新しいオフィスのリニューアルされた状態に満足しています。

また、以前のシェアオフィスではスペースが狭く感じられていましたが、現在のオフィスでは十分なスペースが確保されており、専用の打ち合わせスペースや個人作業スペースも設けられているため、働きやすさが大幅に向上しました。

全体的に、社内の雰囲気も明るくなり、新しい環境での仕事に対するモチベーションも高まっているように感じます。オフィス移転は、社員の働きやすさと満足度を大きく向上させることに成功しました。

――社外からの反応はどうでしたか。

水戸部さん：社外からの反応も非常に好評でした。本社の社長や移転後に訪れた取引先の方々からは、新しいオフィスの内装や設備を見て「立派なオフィスだ」というお褒めの言葉を頂きました。特に、取引先のお客様からは、東京駅からのアクセスが良いことも高く評価されています。

新しいオフィスは、社内外の関係者から見ても、我々の企業イメージや信頼性を向上させる効果があると実感しています。この移転が、今後のビジネス展開や取引先との関係構築にも良い影響を与えることを期待しています。

企業としてのダイナミズムと革新性を高めていく

――会社として今後取り組んでいきたい事はありますか。

水戸部さん：水戸電子工業株式会社では、今後の事業展開と持続可能な成長を見据え、採用活動の強化を重要な戦略として位置付けています。新しいオフィス環境の確保により、より多くの優秀な人材を迎え入れる準備が整いました。私たちは、若手からベテランまで、さまざまな分野での採用を積極的に行い、企業の活力とイノベーションを促進することを目指しています。

また、社員がそれぞれの能力を最大限に発揮し、キャリアを築けるような環境づくりにも力を入れています。新たなオフィスを活用し、刺激的で成長を促す職場を構築することで、社員がお互いに学び合い、共に進化していくことを期待しています。

さらに、当社は技術革新にも注力しており、セレクティブはんだ付け装置やウェハマウンタなど、新たな技術開発に取り組んでいます。これらの先進技術を活用し、国内だけでなくアジアや世界市場への展開を加速させることで、業界内での競争力をさらに高めていくことを目指しています。

――最後にオフィス移転を考えている方にアドバイスがあればお願いいたします。

水戸部さん：オフィス移転を考えている方々へのアドバイスとして、特に強調したいのは「事前準備と計画の重要性」と「柔軟性と準備」の二点です。

まず、オフィス移転は単に場所を変えるだけでなく、企業にとって新たなスタートを意味する重要なプロジェクトです。そのため、移転先の立地やスペースの広さ、コストなど、あらゆる側面から慎重に検討し、十分な事前準備と計画を立てることが成功への鍵となります。

加えて、移転プロセスは予期せぬ課題が生じる可能性もあります。そのため、計画には柔軟性を持たせ、万が一の際に備えた予備計画を準備しておくことが重要です。このような準備を行うことで、移転に伴うリスクを最小限に抑え、スムーズな移転を実現できるでしょう。

――貴重なお話をありがとうございました！

※掲載内容は取材当時のものです。

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