【Torch Tower(B棟)】東京の新たな頂点:2028年に誕生する日本最高峰の超高層ビル(オフィステナント募集情報)

今回は東京・常盤橋に開かれる新しい街。【TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)】。 なかでも日本の新たなシンボルとなる「Torch Tower(B棟)」についてのご紹介です。

東京駅前、再開発が進む日本を代表するビジネスエリア、大手町・丸の内・八重洲・日本橋の結節点「常盤橋」では、3.1haにおよぶ敷地面積を10年超の期間をかけて段階的に開発を行う「東京駅前常盤橋プロジェクト」が進行しています。

プロジェクトの第一期として2021年6月には地上37階建のA棟「常盤橋タワー」が竣工間近です。全体の開業は2027年度予定で、完成時には日本一の高さを誇る地上63階、高さ約390mのオフィスタワー「TORCH TOWER(トーチタワー)」と7,000㎡の広場を有する新たな東京のシンボルが圧倒的なスケールで誕生します。

目次

Torch Tower(トーチタワー/B棟)の建築概要

Torch TowerB棟(トウキョウトーチ・トーチタワーB棟)の外観
参照:三菱地所 オフィス情報

Torch Tower(トーチタワー、B棟)は、日本を代表するビルとして新時代の幕開けを象徴する斬新なデザインの外観を持ち、TOKYO TORCHプロジェクトの中核を成す超高層ビルです。地上62階、地下4階、高さ385メートルに及ぶこの壮大な建築は、三菱地所によって開発され、2023年9月に着工されて2028年3月の竣工を目指しています。

そのデザインは、トーチ風の形状で、まるで日本の、そして日本の未来を築く多様な人々の人生を輝かせる灯りのようです。この象徴的な外観は、新しい東京のランドマークとなることが期待されています。

ビルの構成は多岐にわたり、地下1階から地上6階までが商業施設、3階から6階にエンターテイメントホール、7階から52階にオフィススペース、53階から58階に高級ホテル「Dorchester Collection」、59階と60階に賃貸住宅、そして61階から屋上には展望台が配置されています。このビルは、オフィス、商業、レジャー、住宅、観光の機能を統合し、東京の都市景観に新たな魅力を加えるとともに、都市のダイナミズムと進歩の象徴となることが期待されています。設計は三菱地所設計が担当し、施工は清水建設が行っています。

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物件名Torch Tower(B棟)
所在地東京都千代田区大手町二丁目8番1他、東京都中央区八重洲一丁目2番1他
主要用途事務所、賃貸住宅、ホテル、ホール、店舗、駐車場等
竣工2028年3月末(予定)
規模地上62階、地下4階
構造形式地上:鉄骨造 一部柱:CFT造
地下:鉄骨鉄筋コンクリート造 一部鉄筋コンクリート造
高さ385m
延床面積約553,000㎡ ※A棟単体
敷地面積約31,400㎡ ※街区全体
建築面積約13,200㎡

Torch Tower(トーチタワー/B棟)のデザインと開発コンセプト

「灯(ともしび)」の名に込めた思い

まず注目すべきは、プロジェクトの名称でもある「Torch(トーチ=たいまつ)」。このネーミングには、未来に希望の光を灯す存在でありたいという開発者の強い思いが込められています。

都市再生という言葉が使われ尽くした今、三菱地所が目指したのは、単なる空間の刷新ではなく、「人と人とのつながり」や「都市の記憶」を受け継ぎながら、未来へ向けた“意志ある街づくり”です。Torch Towerはまさにこの思想を体現するランドマークとして設計されています。

3人のデザイン監修者が描く、多層的な美

トーチタワーの外観・空間構成は、三菱地所設計を中心に、国内外で活躍する建築家たちがデザインアドバイザーとして参画。設計の各層に独自の思想が込められています。

頂部デザイン:藤本壮介氏

最上部(60階以上)の外観デザインを監修したのは、日本を代表する建築家・藤本壮介氏。雲に浮かぶような有機的かつ彫刻的なフォルムで、都市の中に浮かぶ「灯りの塔」を表現しています。

この頂部はただの形状ではなく、都市と自然、現代と未来をつなぐ象徴的な存在。超高層ビルでありながら“優しい形”で、周囲の都市景観にも柔らかく溶け込むよう配慮されたデザインです。

低層部デザイン:永山祐子氏

一方、地上〜中層にかけての空間を監修するのは、女性建築家として注目を集める永山祐子氏。人の流れや滞留を意識した有機的なライン、ガラスや木材といったマテリアルを使った温かみのある空間が特徴です。

特に注目したいのが低層商業部やホール周辺の“ひらけた空間”。光や風、緑を取り込む設計は、まさにポストコロナ時代の都市に求められる「開放性」と「安心感」を象徴する構成です。

「開かれた都市」「人が交わる都市」への挑戦

Torch Towerの大きなコンセプトの一つが、「都市の中心に、誰もが交わり、憩える空間を生み出す」という点です。

トーチタワーは超高層ビルでありながら、建物の足元から屋上まで「開かれた空間の連続体」を実現しています。例えば:

  • 1F〜8F:空中プロムナード(空中回廊)
    ビルを縦に貫く回遊性のある動線が、街区全体の回遊性を高め、人々が自然に集う仕組みをつくっています。
  • 最上部:展望空間と空中庭園
    最上階には都市の喧騒を忘れるような芝生の丘、ベンチ、展望デッキが設置予定。東京湾から富士山までを見渡せるこの空間は、訪れる人すべての心を癒す“都市のオアシス”となることでしょう。

Torch Tower(トーチタワー/B棟)は竣工すると日本一高い超高層ビルへ

Torch Tower(トーチタワー、B棟)は、竣工時に日本で最も高いビルの座を獲得することが期待されています。この超高層ビルは、地上62階、地下4階、高さ385メートルに及ぶ構造で、2028年の竣工を目指しています。

これにより、大阪市の「あべのハルカス」(地上高300メートル)や2023年竣工予定の麻布台ヒルズ森JPタワー(地上高325メートル)を上回り、新たな日本一の高さを誇るビルとなることが予定されています。

Torch Towerのデザインは、新時代の幕開けを象徴するトーチ風の斬新な外観を持ち、日本を代表するビルとしての役割を果たします。その姿は、日本と日本の未来を築く多様な人々の人生を輝かせる灯り、すなわち『トーチ(たいまつ)』のように、新たな東京のランドマークとしての地位を確立することでしょう。このビルの存在は、東京の都市景観に新たな魅力を加え、都市のダイナミズムと進歩の象徴となることが期待されています。

Torch Tower(トーチタワー/B棟)のオフィスフロア

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地上9階~地上37階オフィスフロア(9階プレミアフロア)
地上8階オフィスサポートフロア
(ラウンジ・会議室・プロジェクトルーム他)
地上4階~地上7階機械室
地上3階オフィスサポートフロア(カフェテリア)
地上2階オフィスロビー・ショップ・テラス
地上1階オフィスエントランス・ショップ
地下1階ショップ・地下鉄コンコースへ直結
地下3階~地下5階駐車場

14階から50階がオフィスフロアになります。基準階面積は約1,900坪。総貸室面積は約63,600坪。

日本屈指のオフィスフロアとなることはもちろん、多様なニーズに対応可能な利便性とホスピタリティを兼ね備えたオフィスが想定されます。

Torch Tower(トーチタワー/B棟)の施設概要

展望施設

最上階と62階は都心最高層の展望施設となります。地上360mからの眺望は超高層ビル群を眼下に、皇居や富士山、東京湾を一望できる最高のパノラマが広がることでしょう。

ウルトララグジュアリーホテル「Dorchester Collection」

ウルトララグジュアリーホテル「Dorchester Collection」

ウルトララグジュアリーホテル「ドーチェスター・コレクション(Dorchester Collection)」が、Torch Towerの高層部に開業を予定しています。2028年度の開業を目指すこのホテルは、「ドーチェスター・コレクション」にとってアジア初の進出となり、日本一の高さを誇るTorch Towerの豪華な空間に新たな息吹を吹き込むことになります。

「ドーチェスター・コレクション」は、ロンドン、パリ、ミラノなど世界の主要都市に9つのホテルを有する、世界有数のウルトララグジュアリーホテルブランドです。2023年11月にはドバイにも新たなホテルがオープンする予定で、各ホテルはその土地の文化や歴史に根差した個性を持っています。

Torch Tower内で開業する「ドーチェスター・コレクション」は、日本の伝統的な“おもてなし”と同ブランドが長年培ってきた“究極のホスピタリティ”を融合させ、訪れるゲストに唯一無二のラグジュアリー体験を提供します。300メートル以上の高さに位置するホテルからは、東京湾、都市の夜景、さらには富士山までを一望できる壮大な景色が楽しめます。110室の客室を備え、ロビーラウンジ、オールデイダイニング、スペシャリティレストランなどの共用施設が設けられる予定です。特にホテルのシンボルとなる「スカイヒル(SKY HILL)」は、都会の真ん中に位置しながらも自然を感じられるオアシスのような空間として設計されています。

大規模ホール

現代の芝居小屋をイメージした大規模ホールが設備されます。2,000席級の大規模ホールは、都心型MICEネットワークの核としての機能を担うとともにライブエンターテインメントを通じて文化の発信にも寄与します。

また屋上部分は日本橋方面を望む屋上庭園が整備され、リフレッシュや憩いの場となります。

商業施設

低層階には約15,000㎡の商業施設が登場。日本の文化を五感で味わえる飲食店舗やエンターテインメント施設を中心に、約150~200の店舗が界隈に新たな賑わいをもたらします。

また、商業ゾーンの一部には、銭湯発祥の地ともいわれる常盤橋ゆかりの温浴施設「常盤湯」の整備も予定されています。

空中散歩道

ポストコロナ時代のニューノーマルを見据え、1階から8階に全長約2kmの「空中散歩道」

を整備する計画が発表されました。屋内ばかりでなく屋外からも各フロアへ移動でき、ちょっとしたランニングコースにもなりそうです。

大型広場

「常盤橋タワー」(A棟)との間には約7,000㎡の大型広場が設備され、ダイナミックなイベント展開が可能となります。また、広場の一角には「横丁空間」も整備され、都心で昭和レトロな下町気分が味わえます。

Torch Tower(トーチタワー/B棟)のBCP環境

環境対応

地上390m超高層ビルの落差を活かして、水力発電設備を設置する見通しとのこと。その他にも風力発電、太陽光発電も設け、高層気象発電・空調を実施するなど自立・分散型エネルギーの導入と水の自立化に取り組んでいます。また省エネルギー化による環境負荷低減にも取り組んでおり、環境に配慮した建築物となります。

耐震構造

建物全体を殻のように包み込むアウトブレースを効果的に利用した外殻制振構造を採用することで、地震時や強風時の揺れを大幅に低減し、国内最高水準の耐震性能を実現します。

災害時

広場(約7,000㎡)には、有事の際に災害復旧活動の拠点機能を担うための各種設備(大型ビジョン、Wi-Fi環境等)を実装。加えて大規模ホールを、災害時の帰宅困難者の一時滞在施設、全天候対応の一時滞留スペース等として活用することにより、帰宅困難者支援機能も強化されます。

Torch Tower(トーチタワー/B棟)のロケーション&アクセス

三菱地所HPより
三菱地所HPより

JR東京駅日本橋口すぐ。地下鉄5路線が集約した大手町駅接続という都内屈指の交通利便性を備える立地です。

地下鉄コンコースとの直結により、東京駅・大手町駅には雨に濡れることなくアクセス可能で、八重洲、大手町、丸の内、日比谷、その先まで地下歩行者ネットワークで移動できます。将来的には、日本橋駅方面へも地下歩行者ネットワークが開通予定です。

また東京メトロ日本橋駅や三越前駅からも至近です。

多様な通勤手段・働き方への対応として、自転車通勤に対応可能な大規模駐輪場も整備されます。

Torch Tower(トーチタワー/B棟)のまとめ

Torch Tower(トーチタワー)は、単なる超高層建築を超えた「未来への意思表示」です。

その圧倒的なスケールや美しさ、機能性にとどまらず、計画の根底には「都市の中心から人々の営みを照らし、日本全体を明るく元気にする」という強い願いが込められています。ポストコロナの時代、私たちはあらためて“リアルな場”が持つ意味と価値を問い直す必要に迫られました。トーチタワーはその答えの一つとして、感動や興奮、偶然の出会いといった、画面越しでは味わえないリアルの魅力を凝縮し、誰もが集い、つながる象徴的な場所となります。

世界に誇るこの新しいシンボルは、その名の通り希望の「灯(ともしび)」をともす塔として、東京、そして日本の都市開発の理想像を提示し、次世代へと光を手渡していくことでしょう。

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