【オフィス移転事例】新たな舞台への一歩:10周年を機に都心へ「100%居抜き」でのオフィス移転

居抜きオフィス

エンターテインメント業界での画期的なサービスを提供している株式会社マイノオト。平成24年の設立から、映像制作やエンターテインメント関連の多岐にわたる業務を展開。特に、マイケル・ジャクソンや福山雅治など、有名アーティストとの映像制作で名を馳せ、業界内でもその評価は非常に高いです。人の価値を最も重視し、さまざまなエンターテインメントを生み出す全面的なサポートを実施しています。

この度、株式会社マイノオトが10周年を迎えるにあたり、次の10年を見据えた環境整備として、オフィス移転を決定。事業の拡大や新人材の迎入れを目的として、都心部への移転を実施しました。移転の背景には、より広いスペースの確保や、新しい才能を魅了するためのオフィス環境の整備が挙げられます。この大きな転機をサポートしたのは、私たち株式会社スリースター。オフィスの選定から移転までの全プロセスをサポートさせていただきました。

今回、代表取締役の山下 淳吾様に、企業の進展や展望、そしてオフィス移転の背景とその目的について深く探るインタビューを行いました。

オフィス移転の背景・課題
  • 次の10年を見据えた環境整備を行いたかった
  • 採用のことも考えて、勤務地やオフィス環境にこだわったオフィスにしたかった
  • コストを削減して移転したかった
オフィス移転後の成果
  • さらなる飛躍を目指しての環境整備ができた
  • コミュニケーションが増えてチームワークが向上した
  • 既存内装を生かせる居抜きでコスト削減できた
目次

社員・採用のために働きやすい場所をつくりたかった

株式会社マイノオト 社内の様子

――今回のオフィス移転を考えられたきっかけ・目的を教えてください。

山下さん:今回の移転の背景には、いくつかの大きな要因があります。まず、私たちが10周年を迎えるこのタイミングで、次の10年、さらなる飛躍を目指しての環境整備が必要だと感じました。事業拡大はもちろん、新たな人材を迎え入れることも視野に入れていたため、より広いスペースが求められました。

さらに、採用の観点からも移転は意義が大きいと感じています。実際、多くの方が新しい職場を探す際に、業務内容だけでなく、勤務地やオフィス環境を重視します。そのため、都心への移転は、より多くの才能を引き寄せるための大きなステップとなりました。私たちは「過ごしやすく、そして働きやすい場所を提供しよう」という想いで、この新しいオフィスを選びました。

――オフィス移転の前に抱えていた課題はどのような点でしょうか。

山下さん:まず、最大の課題はスペースの不足でした。事業の拡大と共に、スタッフ数も増加し、従来のオフィスでは手狭になり始めていました。映像の編集や企画など、多くの業務が同時に進行する中で、十分なスペースが確保できないことで作業効率やチームのコミュニケーションに影響を感じていました。

また、古いオフィスの設備やレイアウトは現代の働き方に合っていない点も多く、特にミーティングスペースやリラックスできる共有スペースの不足が顕著でした。これにより、社内の情報共有やクリエイティブな議論が活発に行われにくい状態でした。

さらに、採用活動においても、オフィス環境は大きな要因となってきます。私たちの提供するサービスや業務内容に魅力を感じてくれる方々が、オフィスの環境によって入社をためらうという状況も想定されました。これらの課題を解決し、次のステージへ進むために移転を決意しました。

――そのような課題は解決されましたでしょうか。

山下さん:はい、大部分の課題は新しいオフィスに移転することで解決されました。新しいオフィスは前のものよりも広々としており、スタッフ一人一人が十分なスペースを持てるようになったので、作業効率が向上しました。特に映像編集やグラフィックデザインのような専門的な業務を行うスタッフたちが集中して仕事を進めることができるようになりました。

また、ミーティングスペースや共有スペースも増やしましたので、社内のコミュニケーションの活性化を実感しています。スタッフ同士が自由に意見を交換し、新しいアイディアや提案が増えてきたと感じています。

採用の面においても、新しいオフィスの魅力的な環境が大きな武器となっています。オフィス見学を希望する方が増え、私たちの業務内容や文化に興味を持ってくれる方々との出会いが増えています。

もちろん、完璧とは言えませんが、前のオフィスで感じていた課題の多くが解決され、より一層の成長を目指せる環境が整ったと自負しています。

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内装から什器まで 「100%居抜き」でのオフィス移転

ファミレスブース

――移転する際の物件選定で、重視されたポイントについてお聞かせください。

山下さん:物件選定の際にはいくつかの独自の条件を設けていました。まず、オフィスの目の前が2車線以上の大通りであることを重視していました。私たちの業務はイベント関連の仕事なので、11トントラックで機材を運ぶことが多いんです。大きな道路が近いと、機材の運搬や設営がスムーズに行えますから。

また、貨物用エレベーターの存在も重要なポイントでした。事業内容から、大量の荷物の移動が頻繁に行われるため、他のテナント様に迷惑をかけないようにしたいと考えていました。そこで、貨物用エレベーターがある場所、または1階の物件を優先的に検討していました。確かに、これらの条件を満たす物件は限られていましたが、結果的に最適な物件を見つけることができました。

――現在のオフィスで気に入っているポイントはどこですか。

山下さん:まず、このオフィスは居抜きで取得したのが大きなポイントでした。最初からスケルトン状態で内装を全て新規に施工するのはかなりの費用と時間がかかると思っていたので、既存の内装を生かせる居抜き物件に目を向けました。そして、このオフィスは空間が非常に想像しやすく、私たちのビジョンともマッチしていました。

居抜きでのオフィス移転は「自由が利かない」というデメリットもあると言われますが、実際にこのオフィスを見たときは、むしろ「これだ!」と直感的に感じました。自分たちが新たに施工するよりも、既存の良い部分を活かすことで、より効率的に移転を進められたと感じています。

具体的には、ほとんどの設備を前テナント様から継承しました。机とイス以外の設備、例えば会議室のモニターやiPad制御のシステム、さらにはBGMが流せるBOSEのスピーカーや、業務用の機器類まで全て頂きました。特に業務用の設備がこのように完備しているのは、新たに設置する必要がない分、コストと時間の削減に繋がりました。

また、コピー機や冷蔵庫、電子レンジ、防犯カメラなど、日常業務に必要不可欠なものも全て頂いたのは本当にありがたかったです。これらの設備は全て買取式で、特に複雑な手続きもなく利用できるようになりました。多くの方から「こんな物件は珍しい、ラッキーだよ」と言われるほど、まさにご縁を感じる物件でした。

元サーバールームを活用したミシンルーム

――追加で工事を行った部分はありますか。

山下さん:はい、追加で工事を行った部分はいくつかございます。特に目立つのは、奥にある元サーバールームをミシンルームとしての改装ですね。衣装部の配置は初めから決まっていたのですが、ミシンの配置に悩んでいました。ミシン4台を動かすと、音の問題が出てくるんです。そこで、サーバールームを利用して音が外に漏れないように工夫しました。

また、オフィスの移転後、大人数での打ち合わせが増えることを予見し、会議室にはカメラとマイクを追加設置しました。これにより、30人ほどの同時通話が可能となり、オンライン会議が非常にスムーズに行えるようになりました。

そして、このオフィスは居抜きでの入居だったのですが、正直、これが最良の選択だったと感じています。完全に新築する場合、後から「こうすればよかった」と感じる点が多く出てくると思うのですが、居抜きの場合、コスト面も考慮して「これで十分」と納得できる部分が多いんです。

――通常のオフィス移転と比較して「居抜き」を活用したことによる苦労はありましたか。

山下さん:元がセミナールームだったこの区画には、事務所としては少々不要なものが多かったです。例えば、奥には現在も良好な状態の椅子が100脚程度保管されています。それをどう活用するか、あるいはどう処分するかというのは、ちょっとした課題ではありましたね。

でも、居抜きのデメリットといえば、一部の設備や間仕切りなど、移転前のままの部分があることくらいでしょうか。特に会議室の可動式の間仕切りは、最初は撤去しようと思っていたんです。このタイプの間仕切りは非常に人気で、コストも高いのですが、撤去すると天井ごとの大掛かりな工事となり、費用が予想以上にかかってしまうという事実に直面しました。結果、そのまま活用する形になったんです。実際、防犯カメラがついていない間仕切った部屋は、衣装チームやダンサーたちのフィッティングスペースとして使っており、うまく役立っています。

だからといって、これらを不便と感じることはあまりありません。どんな状況や設備であっても、それを上手く順応しながら活用していくのかが私たちのスキルだと考えています。

おしゃれな服を選びたくなるオフィス!?

執務スペース

――社員の方にはどのタイミングで移転のお話をされたのですか?

山下さん:正直、10周年という節目に何か変わることを求める声は社内からも上がっていました。しかし、具体的にどう変わるのか、そしてそれが全てのスタッフにとってプラスになるのかは、最初からはっきりとは見えなかったんです。ビルが決まった際に、そのビジョンや方向性を具体的に伝えることができました。

当然、場所や通勤経路の変更について不安を抱くスタッフもいました。でも、新しいオフィスの雰囲気や設備を実際に見せた時、その環境での働き方を想像してもらったところ、多くのスタッフが前向きな意見を持ってくれました。

オフィスの移転というのは、ただの物理的な移動以上の意味があります。それは新しいスタート、新しい気持ち、新しい環境での挑戦ということ。これをスタッフ全員で共有し、一緒に新しい場所で新しいスタートを切ることができたのは本当に幸せです。コストはかかりましたが、それを投資と捉え、会社として、そしてチームとしてさらなる成長を目指していくための大切な一歩と考えています。

――オフィス移転後の反応はどうでしたか。

山下さん:移転後の反応は非常に良かったと感じています。特に印象的だったのは、従業員たちの雰囲気が明るく変わったことです。

新しいオフィスの環境が、彼らのモチベーションやコミュニケーションを向上させたように感じます。事実、女性のスタッフからは、「新しいオフィスはおしゃれだから、自分もおしゃれな服を選びたくなる」という声を聞くようになりました。

また、以前は従業員同士があまりコミュニケーションをとらないことも多かったのですが、新しいオフィスの環境でその傾向が変わったように思います。オフィス内でのランチや女子会、さらには唐揚げパーティーなど、コミュニケーションが増えてチームワークが向上したのが感じられます。もちろん、たまには唐揚げのにおいがオフィス全体に広がることもありますが(笑)、それもまたこの新しいオフィスの魅力の一つとなっています。

提供する商品を通じて、今までにない演出を実現したい

会議室は右側の白い間仕切りで分けられる仕様

――会社として今後取り組んでいきたい事はありますか。

山下さん:まさに、イベントは「人が集まること」ですよね。オンラインの世界では確かに多くの情報を共有できますし、物理的な距離を越えてのコミュニケーションも可能です。しかし、実際に同じ空間で、目の前に相手がいるという体験は、オンラインでは再現できないもの。人間の感情や空気感を直接感じ取ることができるのは、リアルなイベントならではの魅力です。

特に私たちが手がけるようなイベントは、参加者同士の相互作用が非常に重要です。生のリアクションや、その場の雰囲気を共有することが大切。コロナの影響でオンライン化が進む中、私たちは「リアルなコミュニケーションの価値」を再認識しました。それをもとに、安全性を確保しつつも、人々が心から楽しめる、そして心が通じ合えるようなイベントを創出し続けることが私たちの使命だと考えています。

――オフィス移転を考えている方にアドバイスがあればお願いいたします。

山下さん:居抜きでオフィス移転を行う際は、インフラの引き継ぎは大きなポイントとなります。特に、前のテナントが使用していた電気、水道、インターネット回線といったインフラの管理や設定についての打ち合わせは非常に重要です。その際、どこまでをどのように引き継ぐかという明確なルール作りや合意が求められるので、十分な時間を確保して話し合いをすることが大事です。

また、私たちのオフィスのようにビルの管理がしっかりしている場所では安心できる部分も多いのですが、それでもインターネットやサーバーなどの設備の設置者や契約者が誰であるかなど、明確にしないと後でトラブルの原因となることもあります。そのため、初めて居抜きを検討する方には、これらの点に関してしっかりと打ち合わせを重ねることをおすすめします。

移転自体は確かに経費がかかる作業ですが、それを単なるコストと捉えるのではなく、未来の会社の成長や効率化、チームの士気アップなど、多くのプラス要素への投資と捉えることが大切だと思います。新しい環境は新しいアイディアやコミュニケーションの活性化を生む可能性があります。だからこそ、そのコストをしっかりと有効に使い、会社全体を前進させる力に変えていくのが良いかなと思っています。

――貴重なお話をありがとうございました!

※掲載内容は取材当時のものです。

お客様プロフィール

株式会社マイノオト
  • 所在地:東京都文京区本郷2-38-16 JEI本郷ビル1F
  • URL:http://mainote.com/
  • 業種:イベント企画演出・映像/CGなどの制作
  • 利用人数:常駐17名
  • 種別:事務所
  • 坪数:161.69坪(534.51㎡)


まずはお気軽にお問い合わせください。


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