フリーレントを取得した時の会計処理

フリーレント会計とは賃貸をフリーレント契約した際の会計処理のことをいいます。フリーレント契約とは賃貸契約後数か月は賃料が無料になる契約方法です。フリーレント契約をした場合は賃料が0円になるので、この0円をどのように会計処理するのかがフリーレント会計のポイントとなります。フリーレントの会計処理には大きく分けて2つの処理方法が考えられます。

一般の処理方法

まず1つ目はフリーレント期間を仕分なしで処理する方法です。実際の現預金額に合わせて処理するため非常に分かりやすく、フリーレント契約を行った企業の多くがこの方法で処理しています。やり方も非常に簡単で、フリーレント期間中は仕分なし、フリーレント期間終了後は借方に地代家賃、貸方に現預金で処理します。

フリーレント会計の処理方法

2つ目の方法はフリーレント期間中にも仕分けを行う方法です。考え方としては、賃金の総額を賃貸契約期間で按分する、ということになります。もし仮に家賃月10万円の物件を2年間契約、その内の最初の3か月がフリーレントであるとします。この場合の賃料合計は10万円×(24か月3か月)=210万円、そして1か月あたりの支払いは210万円÷24か月=8.75万円になります。仕分の方法は、フリーレント期間中は、借方に地代家賃87,500、貸方に未払金87,500と処理し、フリーレント期間終了後は借方に地代家賃87,500、未払金12,500、貸方に現預金100,000となります。

それぞれのメリット

それぞれの処理方法にどんなメリットがあるのかについてですが、まずフリーレント期間中は仕分をしない方法の場合は簡潔に会計処理が行えるのが最大のメリットです。一方、フリーレント期間中でも仕分けを行う方法では、一時的に法人税を安く出来る可能性があります。法人税は(益金損金)×税率で算出するので、損金が多いほど法人税が安くなります。フリーレント期間中でも家賃を計上できるため、その分法人税が安くなりお得になると言えます。

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