フリーレントとは

フリーレントとは、賃料無料期間のことです。
オフィスの賃貸契約をする際に一定期間の賃料を無料にすることで、借主貸主双方にメリットが生じるため、近年では広く普及している制度です。

フリーレントの考え方

オフィスの移転となると、内装工事や配線工事などがあり、実際に移転先で稼働できるまでの期間が長いため、移転前のオフィスの賃料と二重払いが必要になりますが、フリーレントを利用することでそのコストを削減することできます。
貸主側も、賃料単価を落とさずに空室率を下げることができるため、有効な施策となります。
しかし、あくまで空室率を下げるための施策のため、人気のエリアや物件ではフリーレントを行っていない場合もあります。

フリーレントの事例

期間は1ヶ月から6ヶ月程度が多く、長いところだと12ヶ月を提示してくるケースもあるようですが、契約のタイミングなどにより異なります。
そのため、具体的なフリーレントの交渉の際は移転の希望時期を提示した上で行う必要があります。
例えば1年後に移転予定で、1年後から6ヶ月間のフリーレントを希望されてしまうと、貸主側は1年半分もの賃料が入ってこないことになるため交渉は難しくなります。

フリーレントの注意点

フリーレントは借主側からはメリットしかないように見えますが、注意点もあります。賃料は無料になりますが、共益費等は発生するケースがほとんどのため、毎月の支払いは発生することが多いです。
解約禁止期間等も定められるため、解約時の違約金なども事前に確認する必要があります。フリーレントの期間が長くなるにつれ、解約禁止期間もその分長く設定される場合が多いです。

フリーレントに似たレントフリー制度

また、あまりありませんが、レントホリデーという制度を利用している場合もあります。
レントホリデーとは賃料無料期間を分割させる制度のことです。
例えばレントホリデーが4ヶ月でオフィスを2年間契約した場合、2年間は毎年最初の2ヶ月分の賃料が無料になるといった形です。
初期費用を抑えたい場合はフリーレント、毎年の総額の費用を抑えたい場合はレントホリデーが有効です。しかし、レントホリデーを採用しているビルオーナーは少ないため、交渉の際は無理は禁物です。

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