ファンド物件の仕組み

ファンド物件とは、投資ファンドによって運用されている賃貸物件のことです。投資ファンドとは、複数の投資家が集まり資金を出し合って行う組合のようなものです。投資ファンドの場合、一般的な会社と違い、決定権者があいまいであることが多く、賃借人にとっては値下げなどの交渉が不可能なことが多いです。投資ファンドが運用している賃貸物件のメリット・デメリットをまとめると次のようになります。

投資ファンドが運用している賃貸物件のメリット・デメリット

【メリット】

管理はしっかりとされている場合が多い
投資ファンドが運用している賃貸物件の場合、不動産管理会社などが入っている場合が多く、管理は行き届いている場合が多いです。

【メリット】

グレードが高い場合が多い
ファンド物件の場合、利回りの維持のため、入居率を高めるための方策として、値下げよりも、部屋の内装や設備などをグレードアップさせることが多いです。そのため、部屋のグレードが高く、しっかりとした内装や設備が準備されていることが多いです。

【デメリット】

値下げなどの交渉はほぼ不可能
投資ファンドの場合、決定権者があいまいなので、値下げなどの交渉ができないことが多いです。

【デメリット】

利回りが悪いと転売される可能性がある
これはファンド物件に特有のことではありませんが、ファンド物件の場合、特に利回りが重視されているので、利回りが予想以下だった場合や悪化している場合などには別の所有者に転売される可能性が高くなります。この場合には、値上げや立ち退きの要求があるかもしれません。ただし、当然ながら不当な要求には従う必要がありません。もし、このような転売のリスクを抑えたいのであれば、ファンドの規模を確かめておくのも良い方法です。大手不動産会社が仲介している投資ファンドである場合、転売のリスクは少なくなります。
ファンド物件の場合に限りませんが、賃貸オフィスを長期的に借りる場合には、契約時にしっかりと賃貸契約書及び重要事項説明書の中身などをチェックしておくことが必要です。

一覧へ戻る